考えるをエンターテイメントに

個人作品(デザイン・アート)

The premise of happiness is world peace

考えるをエンターテイメントに

Pickles.Design - Collection of Works

幸せの前提は世界平和 – The premise of happiness is world peace(Pickles.Design)



作品イメージ – 作品背景

「War experience」

 
母「当時、おばあちゃんに抱きかかえられて、血の川に潜ったんだよ。」
夕飯を食べ終えたあと唐突だったが母が戦争の体験談を話してくれた。

祖母「熱いけど息をしっかり吸って、潜るよって言ったら目をつぶって潜るよ。大丈夫って言うまで絶対に目をあけちゃダメ」
爆撃された場所から逃げつつ、新たな爆撃を回避するため、祖母は当時2歳の母を抱きかかえながら走り続けたらしく、息もあがっていたらしい。
母「川って言ってもね、真っ赤になってて色々な人が浮かんでて入るスペースが無いのよね。おばあちゃん必死にどかしてくれて、ようやく二人で水面が見えない川に入れたの」

聞かされた体験談は母自身も全てを覚えているわけではないと言った。
凄まじい爆音が聞こえたとほぼ同時に祖母の声もかき消され、そのまま川に潜った。母は咄嗟に目を瞑り息を止めた。
「あれだけ色々な人が浮かんでいる川だったから助かったのかもね」
爆風で石や色々なものが飛び込んでくるのが潜っていてもわかったという母。最初の爆発で体感は1分以上は潜っていたという。爆風で空気がとても熱く、周囲は燃えて煙もすごいため本当にギリギリだったと母は言っていた。爆撃機が去るまで1時間近くその川で過ごしたと思うと語ってくれた。

母が無事だからこそ、今のわたしがいる。臭い・温度・痛み・色・襲ってくる炎・凄惨な情景。身近な体験談は現実として想像しやすい。聞けば聞くほど怖くなる。私が幼少の頃にその体験を伝え、平和がいかに大切かを教えてくれた。

わたし自身は戦争を体験していないし家族も友人にも体験してほしくない
なにもできないかもしれないけれど、私が知る戦争体験と戦争反対の訴えを作品に込め
世界平和と戦争無縁を訴えていきたいです。

近年、年に一度ほど沖縄に行っている。沖縄といえば鮮やかな海に開放感。旨い酒にうまい飯。県民性というのか、人となりの良さはピカイチのウチナンチュ。沖縄なまりのリズムがとても心地よい。
色・匂い・潮風の三位一体が「theスローライフ」時間の流れの違いを肌で感じられる貴重な場所。

沖縄といえば平和を求める心。沖縄の海をモチーフに、世界の平和を願う作品を作りたいと考えていました。
「考えるをエンターテイメントに」をもとにこの作品も仕上げていますが、エンターテイメントの前提には当然平和でなくてはなりません。作品を通して平和の大切さを訴え守りたい気持ちから、同テーマにて作品を公開しました。

また本作品には作品歌詩ではなく、私の母から聞かされている戦争体験(過激な表現は控えています)を記載いたしました。
世界平和を心から願っています。

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